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白内障とは?

眼球をカメラに例えるとレンズに相当する水晶体です。この水晶体が濁ることを白内障といいます。
水晶体は赤ん坊のときは全く透明ですが年齢を重ねるに従い徐々に濁りが出てきます。
50歳代の50%、60歳代の70%、70歳代の90%、80歳代の100%に白内障があるといわれます。
手術が必要になるのは50歳代の10%、60歳代の30%、70歳代の50%、80歳代の70%です。赤ん坊や少年、青壮年期の方でも白内障になることがあります。

我が国では年間165万件の白内障手術が行われており、人口の1.3%の数の手術が行われていることになります。世田谷区の人口91万人から計算すると年間11800件の手術が行われていることになります。

白内障の症状とタイプ

 

水晶体の濁り方、進行具合によって症状も様々です。

皮質白内障:加齢によるものが多く水晶体の周辺部から始まるので中心部に濁りが生じるまでは無症状のことが多く、何年の単位でゆっくり進行します。徐々にかすんできます。

核白内障:水晶体の中心の核が堅くなってくるタイプです。堅くなるのと同時に屈折率も高くなり凸レンズの働きが強まります。そのため徐々に近視が強くなってきて半年ごとに眼鏡を強くされる方などがおられます。また堅くなるのと同時に水晶体が緑色→黄色→茶色と色がついてきて色の見え方もゆっくり変化してきます。あまりおいておくと堅くて手術が難しくなります。近視が強い方、他の眼科手術を受けた方などに多い傾向があります。

後嚢下白内障:水晶体の後ろ側が膜状に濁るものです。進行が比較的早く2~3ヶ月で急に見にくくなったと訴える方が多いタイプです。進行すると核白内障を併発してきます。白内障の手術時に眼内レンズの度数を決めるためにレーザーで目の長さ(奥行き)を測りますが、このタイプでは比較的早期に検査が難しくなりますので早めの受診が望まれます。
比較的若い方、全身疾患がある方に多い傾向があります。

前嚢下白内障:水晶体の前面の中央から濁りが始まります。比較的若い方に見られるタイプで明るい場所では瞳が小さくなるため見にくくなります。

白内障の原因

原因としては最も多いのが加齢によるものです。従って高齢者ほど白内障が多くなるわけです。
このほか紫外線、放射線、ステロイドホルモンなどの薬剤、全身疾患などがあります。 赤道に近い地域・国ほど白内障の頻度は増加しますのでサングラスやつばの大きい帽子をするなど紫外線対策は重要な予防策になります。

白内障の治療

点眼や内服の白内障の治療がありますが進行を遅くするもので残念ながら改善は難しいのが現状です。
白内障が原因で、日常生活が不自由を感じるようであれば手術を受けられたらよいでしょう。手術は10分前後で、日帰り手術で出来るようになりましたので患者様は楽に高度な手術を受けられるようになりました。

詳細は「当院の日帰り白内障手術の特徴」のページをご覧下さい。

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