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手術の流れと注意事項

手術前後の流れと注意事項

1. 初回の診察

当院もしくは他の眼科様で白内障の診断を受け、手術適応の診断を受けて下さい。手術を希望される方は術前検査の予約が必要です。他院で診断を受けられた方はその医療機関からの紹介状をいただけると術後も紹介元を受診するのにスムーズです。
初診時持参物:保険証、高齢受給者証、後期高齢者医療被保険者証、その他各種医療証

2. 術前検査の予約

手術希望の方は、電話もしくは窓口でその旨をお申し出の上、術前検査を予約して下さい。術前検査は半日(3~4時間)かかります。

3. 術前検査(詳しくはこちら

術前検査では手術適応の確認、手術日を決める、各種目の検査、採血、術後1ケ月までの受診日の予約(他院からのご紹介の方は術後1週間まで)、手術と術前後の注意点の説明を致しますので、3~4時間かかります。

    持参物:
  1. 保険証、高齢受給者証、後期高齢者医療被保険者証、
    その他各種医療証(但し、当月1回目の受診の場合)
  2. 手術予定日や通院日を決めるための予定表など
  3. 普段の投薬がわかる書類(お薬手帳など)
  4. 他院からの紹介状(ある場合)

4. 手術3日前

感染予防のため、術眼に抗菌薬の点眼を開始します。1日3回点眼します。1回に1滴で十分です。食事とは関係ありませんが、食事の前など忘れにくい時間に点眼して下さい。寝る前に点眼しても構いません。以前より使用している点眼薬は5分以上間を空けて従来どおり点眼していただいて結構です。

5-1. 手術当日 来院前

点眼:起床時から来院までに手術を受ける目に15~20分毎に3回抗菌剤の点眼をして下さい。1回に1滴で十分です。

食事・常備薬:朝食など普段通り召し上がって下さい。
常用薬も普段通り服用して下さい。アスピリンやワーファリンなどの抗凝固剤(血をサラサラにする薬)も中止する必要はありません。特に高血圧や糖尿病の薬を飲んでおられる方は当日も忘れずに従来どおり内服して下さい。

洗顔:朝、石鹸で洗顔をして下さい。
手術時の消毒薬の効果を減弱させるので化粧水、乳液などお化粧はしないで下さい。
※マニキュアも手術日は除去してからご来院下さい。(指で血液の流れをモニターしますので)

付き添いの方:お帰りは、片眼になります。転んだりしないように出来れば付き添いの方と御一緒に帰られるほうが安心です。

保険証など:手術日が月の初めての受診の場合はご持参下さい。

5-2. 手術当日 来院

予約した時刻にご来院下さい。1階の診察室で瞳を拡げる薬などいくつかの点眼をしながら手術の順番を待っていただきます。(1〜2時間)

5-3. 手術当日 術前待合室(2階)

その後、手術の順番が近づきましたら2階の手術前待合室にご案内致します。
当院で用意する手術着(ガウン)を服の上から着ていただき、手荷物はロッカーに入れてゆったりお待ち下さい。

5-4. 手術当日 手術前室

手術前室に移動して頂き、手術用電動チェアに座っていただきます。電動チェアの背もたれを倒した状態で手術をお待いただきます。この状態で手術時の注意事項を説明いたします。そして目を消毒薬で洗眼をします。消毒薬で目が暫くしみますが心配いりません。
また、不安感が強い方などには、鼻にカニューラを装着し笑気麻酔を行っています。不安感を減らすもので、術中意識は保たれ、終了後10分位で普通に歩けます。

5-5. 手術当日 手術

手術用電動チェアに寝た状態で手術室に入ります。
手術は通常は10分前後で終わります。
手術中はまぶしいのですが、手術用顕微鏡の一番明るいところを見ているようにして下さい。まぶしさは徐々に慣れてきます。お顔全体に布がかかりますが反対側の目もできるだけ開けていて下さい。反対側の目は乾かないように、たまに瞬きをして下さい。点眼の麻酔薬も暫くしみますが心配いりません。
 手術中はほとんど痛みを感じない方が多いのですが個人差があります。手術装置により眼内に水圧がかかるので押される感じや少数ですが痛みを感じる方もおられます。
 手術中に血圧を数回測定しますのでその時は腕が少し締め付けられる感じがします。
付き添いの方は、ご希望があれば別室で手術の様子を生中継のモニターでご覧になれます。ご本人の手術映像を記録したDVDを翌日差し上げています(無料)。

体験談は「患者様の声」のページをご覧下さい。患者様の声へ

5-6 手術当日 手術終了後

手術終了後は手術前室で点眼をして眼帯をします。翌日の診察までは眼帯はそのままにして下さい。歩いて術後休憩室に移動します。

術後休憩:術後休憩室のリクライニングチェアでしばらく休み、15分したら血圧を測定します。全身を含め異常がなければ帰宅してよいことになります。まだ疲れている場合はさらに休んでいていただいて結構です。全身や血圧などに異常がある場合は医師の診察を受ける場合もあります。

会計・内服薬:ロッカーの荷物を取り出し、1階に降りて受付で会計をして下さい。痛み止めの内服2錠を院内処方します。痛み止めは殆どの方が飲まれませんが、痛くなってきたら早めに飲まれた方が効果的です。常用薬は普段通り内服していただいて結構です。

帰宅:電車、バス、家族の運転する乗用車で帰宅できます。タクシーをご希望の方は当院の玄関にタクシー会社直通の電話機がありますので簡単にタクシーを呼ぶことができます。近隣の方は歩いて帰ることも可能です。
 帰宅後は食事やトイレなど最低限必要なことは普通に行っていただいて結構です。眼帯をしていない反対の目をキョロキョロさせると手術をした目も一緒に動いて目の安静になりませんので、手術をしていない目でも読書やテレビなど目を使うことはお控え下さい。
翌日の診察まで、眼帯は取らないで下さい。

手術当日の禁止事項:入浴・シャワー・洗顔・新聞やテレビを観ることは避けて下さい。
詳しくは「手術後の日常生活の目安」をご覧下さい。手術後の日常生活の目安へ

6. 手術翌日

予約した時刻にご来院下さい。術翌日の診察は午前中になります。通常は翌日から眼帯は無しになります。視力検査、眼圧検査などを行い、診察と術後の注意を説明します。

保護メガネ:目を擦らない為に手術後2週間は、夜間のみ保護メガネ(ゴーグル)をして頂きます。保護メガネは当院で用意します。

点眼:診察終了後より点眼を開始して下さい。
※点眼の前には必ず手を石鹸で洗って下さい。1回1滴で十分です。
2つの点眼薬は5分以上間隔を空けて下さい。

日常生活:鏡で本日の充血の程度をよく確認しておいて下さい。

  • ばい菌が入った場合は、早急な処置が必要です。
  • 持続する眼痛・充血が強くなる・見にくくなるなどの異常があった場合は、速やかに受診して下さい。
  • 洗顔と洗髪は5日間禁止です。
  • 美容院などで仰向けでの洗髪は構いません。
  • 手術後5日間は目の周りや顔を「清浄綿」で拭いて下さい。日数分の「清浄綿」をお渡しします。
  • 目から出る目やに、涙、点眼薬は新しく取り出した普通のティッシュペーパーで目尻・目頭をふき取って構いません。
  • ご家庭の濡れたタオルはバイ菌がいる可能性があるので目の周りは拭かないで下さい。濡れたタオルで口の周り、おでこ、髪の毛を拭くのは構いません。
  • お酒は、2週間控えて下さい。
    詳しくは「手術後の日常生活の目安」をご覧下さい。手術後の日常生活の目安へ

*手術翌日が祭日の場合でも術後診察は午前中にいたします。

7. 術後の来院

通常は翌日、術後1週間目、2週間目、術後1ヶ月後、2ヶ月後、3ヶ月後です。
 受診例は「受診スケジュールの例」をご覧下さい。受診スケジュールの例へ
他院からのご紹介の方は1週間後まで当院で診察し、以後は紹介元の眼科様で診ていただきます。
その間でも、異常などを感じて診察を希望される方は、随時予約なしでも受診、あるいは連絡をして下さい。
夜間・休日を含めた緊急時対応の電話連絡先をお伝えいたしますので、ご安心下さい。
他院からのご紹介で手術を受けられた方も、紹介元の眼科様へ戻られた後でも緊急時はこの連絡先にご連絡下さい。

手術の注意事項

手術前、特に手術後は、目をぶつけたり、目を不潔にしないように気をつけて下さい。

他眼の手術

片眼のみ手術を受けて、他眼の手術を希望される方は、術前検査から4カ月以内であれば、再度術前検査をしないで手術を受けることができます。多くの場合、電話予約で手術日を決められます。
当院では両眼の手術を同一日には行っていません。

眼鏡の処方

術後は眼鏡の度数(近視・遠視・乱視)が変化します。
お急ぎでなければ、度数が安定する術後1か月以降に眼鏡を調整することをお勧め致します。
眼鏡処方をご希望の方は、予約時に受付にお申し出下さい。
当院に来ているコイヌマ眼鏡店でレンズ交換、眼鏡作成をすることもできます。
術後に眼鏡なしでも不自由が無ければ、眼鏡は必ずしも作る必要はありません。

手術後の日常生活の目安

  手術当日 手術翌日 1週間後 2週間後 1ヶ月後
食事
歩行
常用薬
喫煙
歯磨き
首から下のシャワー ×
ひげそり ×
目の回り以外のお手入れ
(化粧水・乳液・美容液など)
×
新聞・読書・テレビ
(30分から少しづつ延ばします!)
× ×
洗顔 × × 5日より
洗髪・髪染め × ×
お化粧 × ×
犬の散歩 × ×
事務などの軽い仕事 × ×
旅行 × × ×
軽い運動 × × ×
飲酒
(ただし、ほどほどにお願い致します!)
× × ×
水泳・ゴルフ(ラウンド) × × × ×

受診スケジュールの例

【片眼手術の例】

9月26日(月)術前検査
10月11日(火)手術
10月12日(水)術翌日
10月17日(月)術後1週間
10月24日(月)術後2週間
10月16日(水)術後1ケ月

  • 術後1週間以降の受診日は日にちを多少前後できます。
  • 術後2ケ月と3ケ月にも受診して下さい。
  • 他院からの紹介で手術を受けられる方は術後1週間(10月17日)まで当院で診ます。

【両眼手術の例】

10月6日(木)術前検査
10月18日(火)右眼手術
10月19日(水)術翌日
10月24日(月)術後1週間
10月25日(火)左眼手術
10月26日(水)術翌日
10月31日(月)術後1週間
11月9日(水)術後2週間
11月24日(木)術後1ケ月

  • 術後1週間以降の受診日は日にちを多少前後できます。
  • 術後2ケ月と3ケ月にも受診して下さい。
  • 両眼手術を受ける場合、火曜日と翌週の火曜日に手術を受けられるケースが多いです。金曜日の手術がある場合は同じ週の火曜日と金曜日、あるいは金曜日と翌週の火曜日に手術を受けられる方も多いです。お仕事の都合によっては1ケ月以上間を空ける方もおられます。
  • 高額療養費制度の関係で健康保険の手術では両眼の手術を同じ月に受けられた方が支払う費用は少なくなります(3割負担の方は収入により例外があります)。
  • 他院からの紹介で手術を受けられる方は術後1週間(10月31日)まで当院で診ます。
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